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9月29日(日)1.5センチの血栓
 ひとまず、退院が目前に迫っていた。スカッとした気分にはなれないものの、退院は嬉しいものだ。入院生活にも嫌気がさしていた。突然、夕方にT主治医がやってきた。心エコーを取るという。T医師にすればこの結果に問題がなければ退院させるということであったのだろう。ところが、ところがである。その結果、心臓の中に1.5センチにも及ぶ血栓が見つかったのだ。退院は吹っ飛んだ。再び奈落のそこである。
 女房殿はドット疲れたようだ。入院が長引くと家庭内でもいろいろ問題が起こってくる。彼女はなにも言わないが、それは分かっていた。それでも彼女は、「良かったがね見つかって。ほっといて、脳にでも飛んだら全く動けなくなるんだから」と励ましてくれた。一体、どこまで、落ちていくんだろう。


10月6日(日)
 入院してから随分の時間が経過した。動揺した気持はどれだけ経っても落ち着かない。先の日曜日に見つかった血栓は、金曜日にエコーの検査をしてもらったが、全く減少していない。この血栓は、心筋梗塞を直すべく私自身が作ったものである。これが、心臓から脳に入ると脳血栓を起こして大変な事になるらしい。このせいで退院の計画は全く立たない。