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弟
 我が家を語るときに、弟の存在は大きい。彼は昭和29年4月4日生まれで、今年49歳になる。女房殿と同い年である。彼は、私の隣に家を建て、軒を並べて生活をしている。彼は独身なので、別所帯ではあるが、食事も一緒にしているので、家族の一員といったほうが正確である。

 彼は、長年勤めた会社でリストラにあった。この不景気で40歳後半の者に、仕事が簡単に探せるはずがなかった。彼もご多分に漏れずとても苦しんだ。それでも10ヶ月もすると仕事が決まった。給料は随分と下がったようだが、仕事が見つかっただけでも感謝しなくてはならない。彼の努力が報われたのだ。
(ギャンブル)
 彼の最大の楽しみはギャンブルである。ギャンブルなんていうと、あまり良い印象を与えないのだが、彼は小遣いの範囲で楽しんでいる。給料が下がった分投資額も下がったようで、パチンコに通う回数は随分と減ったようだ。ギャンブルが彼のストレス発散手段なのだ。
(ドライバー)
 家中で車を運転できるのは彼だけである。免許を持っているものは沢山いるのだが、ペーパードライバーである。これが彼の悲劇である。両親も私も娘たちまでが、彼をタクシー代わりに使うのである。彼は嫌な顔一つ見せずに応えてくれている。貴重な休みなのに、車で出かけることが多い。私が病院に入院したときも、毎日、家族を乗せて見舞いに来てくれた。本当に申し訳ない。私の手術が迫ってきている。彼はますます忙しくなるだろう。誠に申し訳ない。

 若い若いと思っていたが、彼ももうすぐ50歳である。私が心配するのは、彼がヘビースモーカーであることだ。恐らく、私と同じDNAを持っているので、心臓病にはなり易い体質だろう。目の前に、私という悪いサンプルがあるのだから、是非、タバコは止めてもらいたい。彼にも健康で長生きをしてもらわなければ困る。


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