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母
 母は、今年で74歳になる。人一倍の頑張りやで、未だに我が家のぬし的存在である。女房殿も母には勝てないようである。少し口うるさいところがあるが、母の頑張りには敬服している。
 母は、昔タイプの女性である。私にもそうであったように帰宅時間については厳しい。孫に厳しく言うのだが、孫たちはうっとうしいという顔で、言うことをきくそぶりはない。母は大いに不満のようだ、女房度のは「親がしっかせんでどうするの」と言われている。嫁と姑の争いは、時を越え、歴史を越えて存在する。

 親に心配をかけないようにと思ってきたが、今回の手術は、母親にとってはかなりのショックのようだ。先日も「すまない。すまない」と言って泣いていた。別に母が悪いわけではなく、むしろ自分に原因があるのだからと言っておいた。しかし、これで、母にはあまり本当のことは言えなくなった。いや、言ってはならないと思った。できるだけ気を使わせないようにしなければならない。
(寄り年波)
 気丈な母も、寄り年波には勝てず、最近では、同じことを頻繁に繰り替えし話すようになった。いつかも、「その話は10回ぐらい聞いた」というと、むっとした、いや悲しげな顔をしていた。すまないという気持ちでいっぱいになった。愚痴を聞くのも息子の役目かもしれない。
(心臓病)
 母も心臓病を患っている。私と違うのは70歳になってから罹ったという点である。私が通っている同じ病院で治療を受けた。しかし、心臓の状態は私よりはるかに良い。このところは不調も訴えず、月に、1回〜2回程度、父と一緒にバス旅行を楽しんでいる。
(忙しい母)
 母親は忙しい。毎日、弟の世話をしているのだ。弟は独身で朝の早い仕事に就いている。口ではえらいえらいと言いながら、結構、充実した毎日を送っているとも言える。弟も気を使って、一人でやるから起きなくてもいいと言っているようだが、両親揃って、早朝4時に起き、朝食を作り、あれこれ面倒をみているようだ。

 ふと、母の顔をみると、ずいぶん老けていた。安月給で子供3人を育て、未だに現役で頑張っている母に、いつも勇気付けられている。やはり母にも長生きをしてもらいたい。気弱になっている私の支えであることはまちがいない。


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