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10月の私


(平成16年03月17日、火曜日、マラソン代表)

 結果はあっけなかった。高橋が落選したのだ。国民栄誉賞の彼女は当然選ばれると思っていたのだが、世間はそれほど騒がなかった。
(中日新聞より)
高橋は昨年11月の東京国際女子で2時間27分21秒の平凡なタイムで2位に終わった。五輪での金メダル、さらに日本選手で唯一、2時間20分を切っている実績を理由に代表に推す意見があったものの、日本陸連は選考会の結果を重視。14日の名古屋国際女子を選考会最高タイムで制した土佐、国内有力選手が顔をそろえた1月の大阪国際女子で快勝した坂本が選ばれた。
 選考委員10名中、1人だけが高橋を押したそうである。「こんなことなら名古屋を走っておけば...」という小出監督の言葉が全てを語っていた。なにか後味が悪い結果に終わってしまった。結局は最後まで努力しなければということである。
 しかし、アテネ大会の楽しみが一つ減ったことは間違いない。


(平成16年03月15日、月曜日、いよいよ困ったマラソン代表)

 最近の私の悩みは太りすぎである。心臓病に肥満は大敵なのだが、ストレスが原因で自制が利かない。好きなことをやりたければ自制しろと、もう一人の自分が必死に叫んでいる。今朝からはダイエット...今回こそはダイエット...気持ちだけはあるのだが、会社のストレスから開放されるやいなや決断(?)は脆くも崩れてしまう。この繰り返しなのだ。家庭のことを殆ど女房殿に任せてしまった私。今、私に出来ることは、自分の健康維持に気を使うことだけなのだが。今朝からダイエット...と思ったのだが、今夜は送別会がある。実行する前に挫折してしまった。
 昨日は、名古屋国際女子マラソンであった。久しぶりに女房殿とウオーキングを楽しみながら、会場の瑞穂競技場に向かう。コースでは関係者やボランティアの人たちが準備に慌しく動いている。今池まで地下鉄で行き、会場まで約5kmのウオーキングである。術後の私は、心臓に負担をかけないように、時速4kmぐらいのスピードで歩くようにしている。したがって、女房殿も容易についてこられる。反対に女房殿が合わせてくれているのかもしれない。
 レースは、井住友海上の土佐礼子が2:23:57で快勝した。テレビは奇跡の勝利と言っていた。35kmで田中めぐみに10秒も開けられていたことを思えば、奇跡と言ってよいのかもしれない。マラソンは感動を与えてくれる。これでいよいよアテネオリンピック出場者の選出が難しくなった。今日の午後3時に決まるらしい。


(平成16年03月06日、土曜日、娘の結婚式)

 娘の結婚式の日である。娘は既に1年前から籍を入れ新婚生活を送っている。私の手術があったので、結婚式を延期してくれていたのだ。昨夜は興奮してなかなか寝付けなかった。明け方に雨が降り、大丈夫かと思っていたが、式場に着く頃にはなんとか晴れてくれた。徳島からは女房殿のお姉さんが、東京からは父方の叔父さんが駆けつけてくれていた。教会は新栄にある布池教会で行われた。

 娘とバージンロードに立った。娘が切れるような声で「お父さんありがとう」と言った。不意の言葉だったので、こみ上げるもの抑えることが出来なかった。館内に響き渡るパイプオルガンの伴奏で、ゆっくりとバージンロードを歩いた。娘の成長が頭の中を駆け巡る。人生は捨てたもんじゃない。至福の時であった。

 披露宴は同所で行われた。総勢50名のささやかな宴ではあったが、新郎・新婦の手作りのものであった。特に娘は家族(祖父母たちにも)の皆へ細かい心遣いをしてくれた。私としては大満足であった。長女だけに我がまま一杯に育ててしまったのだが、意外(?)に真面目に仕事をしていることや、職場で可愛がられていることを知り、とても嬉しかった。大詰めの両親へのお礼では、娘が家族一人一人に温かい言葉を贈ってくれた。大満足であった。「お父さん元気になってありがとう...」と言われた時には、不覚にも涙を一筋流してしまった。女房殿は大泣きであった。父親をやらせてもらってありがとう。この二人がいつまでも幸せでありますようにと心から祈っていた。