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(平成15年6月13日、金曜日、傷の痛み)
 4週間ぶりに「ホットマン」、「婿殿」(TVドラマ)を見る。さすがにストーリー展開が飲み込めず苦労したが、それはそれで心温まる番組であった。敢えてTV番組を見たと書いたのは、早寝するのを止めたことを言いたかったのだ。慢性の睡眠不足については過日書いてのとおりなのだが、原因は寝よう寝ようと思いすぎて寝れないのではと気がついた。そこでTVを眠くなるまで見ようと思ったのだ。効果はてき面であった。眠剤を飲むことなく熟睡することができたのだ。あまりにも患者らしく振舞おうと思えば思うほど(規則正しい生活:消灯9時)泥沼へ嵌るようだ。治療には睡眠が一番なのだ。

 眠りが浅いのには原因があった。それは、傷が痛むのだ。特に寝返りをうったときなどに猛烈に痛む。大きな傷は3ヶ所あるが、寝る時に一番痛むのは胸の傷である。胸骨(左右の肋骨をつないでいる中央の骨)を切開した傷である。傷は30cm位で喉の下あたりからある。特に痛いのはその先端である。引きつった感じと痛みがなかなかとれない。この傷も時間が経てば綺麗に治るのだろうが、今は目をそむけたくなるほど痛々しい。こんな傷が本当に治るのだろうかと不安になる。この痛みが取れる頃が退院の時期なのだろうか。術後、全くできなかった咳払いがだいぶできるようになった。傷も日増しに改善しているのだろう。

 一昨日からクーラーが入るようになった。湿気が多くじめじめしていたので助かるのだが、じっとしていると寒くなる。特に昨日なんかは風邪をひきそうなぐらい寒かった。心臓病棟での温度設定としては不適当だと思う。体感温度には個人差があるので、文句も言わず、特に4人部屋の住人としては、黙っていた。私は厚手のジャンバーを着込んで寒さと戦った。うとうとすることが多いだけにこの防備はどうしても必要となる。

 
昨日、会社の上司が忙しい合間をぬって面会にきてくれた。自分では随分元気になったと思っていたので、仕事のことを頑張って喋ってみた。しかし、直ぐに唇が乾き、しびれてきて喋りにくくなった。自分ではこの程度はと思っても、体が見事にストレスと感じているのだ。仕事をばりばりこなすには、退院後のリハビリに相当な時間をかけねばならない。ここに至ってはのんびりと、じゅっくりやるしかないようだ。
 歩こうマイペースなのだ。(久しぶりにこの言葉が使えた。)