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(平成15年6月04日、水曜日、術後8日目)
 術後初めて体重を測る。64.6kg。入院時に71.6kgあったのだから実に術後1週間で7kgも落ちたことになる。ただし、この71.6kgについては、今生の別れとばかりにやけ食いしたもので、平常時にはそれ程でもなかったかもしれない。いずれにしても現在の64kg台を維持しなくてはならない。15年前に心筋梗塞を起こした時、家族に迷惑をかけたとタバコを止めたように、今回は体重維持に努めなくてはならない。美食に走りがちだが、今回のことは決して忘れないようにしなければならない。心配をかけた家族への罪滅ぼしである。

 酸素マスクが取れた。術後続けていた傷口のガーゼ交換も腹部の一部を除いて止めになった。患者にはショックである。ガーザで隠されていた傷口がいやおうなしに目に入ってくるのだ。随分慣れたが、長いこと見るのは無理のようだ。

 同室の患者(突然カーテンを開けた野郎)の母親がここ数日、息子(患者)を叱り飛ばしているのには並行気味である。息子は早く退院したいのだが、母親は手術で抜本的な治療をやって欲しいらしい。母親の気持が分かるが病室で同じ事ばかりを1時間も話されるとたいがいの者は頭に来る。怒りをじっと押し殺し絶えていた。どのような状況下でも常識というものはあるはず。母親の愛情は感じるものの常識のなさに腹が立つ。患者もであるが母親に腹が立つ。自分の息子さえ良ければ良いという態度が許せない。すいませんの一言もなかった。明日も来て、主治医と話すらしい。明日こそ文句を言うかも知れない。”やかましい。えーかげんにしろ。馬鹿やろ”と......怒りが湧いてきた分元気になったのかなぁ。