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(平成15年6月03日、火曜日、なにを食べてもOK)
 またまたトイレの話だ。昨日で自信を得たので、ナースコールをし、車椅子を自分で押し(独立歩行)ながらトイレに向かった。便座に座り用を済ませる。立ち上がり、再び、車椅子を押し始めると心臓がどくどくと脈を打ち始めた。これは変だとベットサイドに戻り、心電モニターに端子を差し込む。なんと心拍数が190にもなっていた。私の部屋の心電モニターは有線式で、ベットから離れる時はモニターを外さなくてはならない。トイレ時の一番大切な情報が取られないのである。看護師を呼んで説明(動悸がしたことを)をする。これでは、自力でトイレへ行くのは無理なので、昨日と同じように車椅子で運んでもらう事にした。一歩後退の感であるがそれはそれでしょうがない。こんなところで無理する必要は全くないのだ。

 病院の朝食には必ず汁物(赤出汁、白だし)が付くので、食欲がなくても無理(汁かけ飯)して食べれるのだが、術後食では汁物は出るがご飯は粥である。食欲がない上に余計食欲を無くしてしまう。点滴で栄養剤は補給されていないので、なんとかして食べなければならないのだが、塩気がまったくない粥にはどうしても箸をむけることができない。
 午後から、T医師が診察に来てくれた。残された最後の点滴を外してくれた。点滴の効用を聞くと血圧を自動的に調整するためのものであった。「食欲が全くありませんが?」とT医師に告げると、「なに食べてもOK、寿司でもビフテキでも、好きなものを食べてください。」、帰ってきた来た言葉は意外であった。横で介護の看護師が目を白黒させている。要するに今は栄養を摂取する大切な時期なので、先生もそんな言い方をしたのだろう。運良く、末娘が面会に来てくれていたので、事情を話し、サンドイッチ、ざるそば、おにぎりを買って来てもらった。久しぶりに口にする固形物は美味しかったが、とても沢山食べることはできなかった。恐らく、胃もかなりやられているというか、本格的な活動を再開していないようだ。先生の言葉は嬉しかったが、所詮は病院食をコツコツ食べるしかない様である。体のあらゆる臓器が完全に再活動していないのだ。人間の体は本当に神秘に溢れている。

 女房殿がインターネット掲示板に書き込まれたメッセージをコピーしてきてくれた。皆の励ましが心にしみる。早く直さねばと勇気付けられる。