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(平成15年5月13日、火曜日、いよいよ)
 先の日曜日(5月11日)にT主治医から突然電話が入った。内容は、今飲んでいる薬(血栓予防剤)の服用を5月14日から止めるようにというものであった。手術は5月28日(水)を予定しているとのことであった。だが、入院日はまだ決まらなかった。入院日は看護師長が決めることになっているそうだ。いずれにしても来週には入院だろう。入院日は早めに連絡してくれるようにT主治医にお願いした。
 入院日が早めに決まらないと職場にも迷惑をかける。引継ぎをきちんとしたい。自分としてもこんな状態で満足な仕事はとても無理である。一日が長くて辛い。一刻も早く入院したい。中途半端な状態から抜け出したいという思いが日増しに強くなってきている。

 先週末から遺書なるものを書き始めた。決して悲観的になって書き始めたわけではない。夫として、父親としては当然のことだろう。だが、いざ書き始めるとこれが結構むつかしい。本音で自分の気持ちと向かい合わなければならない。自分の人生観、価値観等がある程度出来上がっていないと自分の思いは書きつづれないものなのだ。格好よく書く必要はないのでそれが救いだ。たどたどしい言葉使いで書き始めている。入院日が決まったら一気に書き上げるつもりだ。そして、それを封筒に入れ、病院へ持っていき、ベットサイドテーブルに入れておこうと思う。もし、万が一のことがあれば、荷物を整理していて女房殿がその存在に気づくはずである。
 元気に退院できた場合でも女房殿には読んでもらおうと思っている。その内容は、家族への感謝の気持ちをつづったものだからである。