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(2月18日、火曜日)
女房殿に会社に電話を入れてもらう。会社での立場を考えると大いに不安であるが、ここはあまり深く考えず、治療に専念することだけを考える事にした。随分と頑張ってきたが、ここは大いに我儘になろうと。
依然とめまいが続く。ベットサイドに置かれた尿瓶で用を足す。
(2月19日、水曜日)
やっと、頭を動かしてもめまいがしなくなった。食欲も少しずつ出てきた。聴力検査に診察室行く。もちろん看護師さんが車椅子で運んでくれるのだが、車椅子に乗ると再びめまいが始まった。スピード落としてくれるように頼んだ。聴力検査の結果、標準会話領域の音は戻っていたが、高域の音がやられているようだ。めまいのことばかりが気になっていたが、耳鳴りがかなりある事に、防音室に入って気が付いた。聴力障害、耳鳴り、めまいは3点セットであるようだ。
午後から、少しベットサイドに立ち上がってみた。めまいはあるものの平衡感覚が少し戻っているようだ。本を読むことができるようになっていた。
(2月20日、木曜日、聴力検査)
昨日、少し無理をしたせいか、状態は良くない。頭の位置を変えるとめまいがするという初期症状が戻っていた。一体この先どうなるんだろう。耳鼻科の診察に呼ばれる。車椅子で看護師に搬送してもらう。風景が動くとめまいが起こる。診察室の前には80歳にもなろうとする老人が順番待ちをしていた。看護師が次の人は誰と言う。今にも倒れそうな老人が点滴セットを転がして診察室に入る。気分が悪いせいもあり、待たされるのにはイライラする。頑張って看病している女房殿をあまり困らせたくないので、優等生の患者を演じたいのだが、その余裕はない。真にすまない。女房が横で心配そうな顔をしている。20分も待っただろうか、やっと診察室に入る。医師に調子が悪い話を伝える。女房殿が「こうして良い悪いを繰り返すんですかね」と言う。医師は「そうだ」と言う。診察は5分程度で終った。診察結果の詳しい説明はなかった。説明が無いのが大した事はないという証拠と思うことにした。
女房殿に車椅子を押してもらい病室に帰る。疲れた。どっとベットに倒れこむ。少し眠ることにした。入院して以来、癖になっているラジオのイヤホンを耳に突っ込む。本当はラジオなんて聞かない方が良いのだろうが、眠るにはどうしても必要である。気がまぎれないとろくなことを考えないからだ。

