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(2月17日、月曜日、気落ち)
 人間はどんな環境でも眠れるようだ。看護師の声で目が覚めた。随分と平静を取り戻していた。聴力も随分回復したようだ。食事が用意されていたがとても食べる気にはなれない。もちろん体を起こすこともできない。頭の位置を変えただけでめまいがする。聴力が回復しただけのようである。看護師に頼んでベットサイドに携帯洗面器を置いてもらった。もちろん吐き気が起こったときの用心である。腕には点滴セットがつけられている。
 朝方、耳鼻科の担当医がやってきた。聴力検査と眼球動きをチェックし、めまいの検査をしてくれた。聴力は随分とやられているようだ。大きなゴーグルのような眼鏡をつけられめまいチェックが行われた。小さな豆電気が動くと急にめまいが始まった。医師は眼鏡越しにこれを確認し、「めまいが起こっていますね」とポツリといった。細かい事は外来の機器を使わないと分からないということである。めまいが落ち着いてから検査する事になった。私は「先生、治りますかね」と聞く、「個人差はありますが、めまいはいつか治りますから、安静にしていてください。今日から耳鼻科用の点滴を始めます。」という。10分もすると医師は帰っていった。優しそうな若い医師であった。
 女房殿は、心カテの入院のため、3日間パートを休んでいたので、早朝から世話をしてくれている。
 お昼から心臓の主治医がやってきた。「明日の検査はできそうですか」と聞いた。私は「無理です」と答える。今回は心カテを中止し、めまいが治まってから再び検査する事になった。本来は心臓が大切なのは当然なのだが、今の私は今のこの状況を回避する方が大切であった。