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(2月16日、日曜日、予想だにしない病気)
 いよいよ明日から心カテの為の入院が始まる。夕飯の鍋料理をしたたか食べ、少し早めに布団に入り、のんびりとテレビを見ていた。その時である。急に気持が悪くなり、めまいが始まった。なにが起こったのか分からない。立ち上がろうとするが全くできない。這いながら部屋を出るが、体が右に片寄ってしまって真っ直ぐに行くことができない。これは変だと再び布団に戻る。天井がぐるぐる回る。まるで映画のシーンの様である。左の聴力が無くなった。吐き気も始まった。ビックリした女房殿が横で洗面器を持って介助していてくれる。午後7時を少し過ぎた頃である。
 1時間余り寝たのかもしれない。ふと目が覚め、体を起こすと、再び激しい吐き気と耳鳴りとめまいが私を襲った。洗面器に何度も吐いた。私の脳裏に過ぎったのは脳障害ではという恐怖であった。女房殿に救急車を呼ぶように頼んだ。私は、厚めの上着を着て、階段を手すりにつかまりながら、座り込んで降りていった。激しい吐き気が襲う。家族が心配そうに私を見ている。お袋は私を抱きかかえながら、「必ず治るから心配はいらんよ」と励ましてくれている。5分もすると救急車が到着した。ストレッチャーで車に運び込まれる。一体、どうなったんだろう。意識がしっかりしているのだけが救いであった。
 名古屋国立病院に着いてのは、23時30分ぐらいであった。この病院は救急指定病院なので、早速担当の医師が私のもとにやってきた。その時には私も随分落ち着いていた。担当医は脳疾患を疑い、運動機能を調べだした。しばらくしてCT撮影が行われた。冷たい部屋で、私は不安の中にいた。検査を終え。診察室に戻る。看護師に時間を聞くと24時30分であった。
 緊急入院になった。病室は10階の循環器センターであった。本来であれば、今朝、入院する病室であった。吐き気は随分と治まっていたが、めまいは酷い。点滴が始まった。気が付くと女房殿と子供達が心配そうに私を覗き込んでいた。どうも突発性難聴になったようだ。どうしてこれほどいろんなことが私を責めるのだろう。ついつい悲観的になってしまう。病状を確認してから家族は帰宅した。大きな不安が再び私を襲ってきた。今夜はとても眠れそうにない。