私のたっての願いで、Iさんに豊田の猿投に桃の花と梨の花を見に連れて行ってもらった。グリーンロードを猿投インターで降り、右折すると、桃畑と梨畑が見えてきた。道路の左側に桃畑、右側に梨畑がある。両方の花を同時に楽しむことのできる絶好ポイントである。車の数も少なく路肩に車を止めることも容易そうである。私達は、桃畑の横の農道に車を止めた。残念なことに来るのが少し早すぎたようである。1週間から2週間後が見頃だろう。梨の花はまだ蕾が固く2週間ぐらい後になるだろう。ということは、2週間後にくれば両方の花をめでることができる。それでも二人してカメラのシャッターを幾度となく切った。それなりに満足できる写真になるだろう。初めて見た花達であった。
少し残念な気持ちで猿投神社に向う。花を見てからウオーキングという計画を実行しようというのだ。もっともチャンとした計画があった訳ではなく、着いてから考えることにしていた。猿投神社は由緒正しい神社であったが、近隣に暮らしていても、名前を知っている程度であった。二人で話しあい、猿投山を登ることになった。午後から雨という天気予報が気になったが、今すぐ降りだす様子ではなかった。西登山口を首からカメラを下げ、背中にナップを背負うといういつものスタイルである。可憐な花や辺りの風景を撮りながら山道を登っていった。Iさんは私のことを気遣って歩調をゆっくり目にしてくれている。心臓病の私には、元気といえども上り坂は苦しいのである。20分も上った頃、「雨だ」、Iさんが叫んだ。確かに雨粒が落ちてきた。私達は急いで今来た道を戻った。二人とも自分達が雨男であることをいやというほど認識していた。それ由えの機敏な行動であった。5分もすると激しい雨が降りだした。おまけに、雷も鳴り出した。吹き上げるような強い風で傘が吹き飛ばされそうである。いったいさっきまでの天気はなんだったのだろう。そんな愚痴を溢しながら猿投神社に戻った。戻ってしばらくすると雨も雷もピタッと止んでいた。馬鹿野郎と叫びたい衝動に駆られていた。
帰りの車の中で、雨男論議が絶えることは無かった。時間があったので東山植物園により、物足りなさを花の美しさで満たした。