有休をとることができた。いや取ったといったほうが正確である。私にとって仕事はonly one ではない。むしろ生活の糧のためにと思っている。それでも仕事ストレスは否応なしに私を襲う。こういったときは職場を離れ心を開放するのが一番良い。私の場合はこれで気持ちをかなりリセットできる。何処へでかけたものかと検討をここ数日していたのだが、適当な場所が決まらない。どうしようかぁと迷っていた時、お袋から「メロン狩り」に行こうとの誘いがあった。老人ばかりのバス旅行だそうだが、あて先を決めかねていた私は親孝行を兼ねて一緒に出掛けることにした。
場所は渥美半島の伊良湖岬であった。老人50人余りを乗せたバスは、途中幾度と無くトイレ休憩を取りながら、それでも昼少し過ぎに伊良湖岬の船着場に到着した。何年振りだろう。自転車で「三河湾一周」をしていたときには毎年のように、ここからフェリーで自転車を運んだものだ。5年前、いや10年前(実際には平成11年7月31日にこの地を訪れている)かもしれない。昼食をそこそこに港の裏にある小高い山にウオーキングに出掛けた。1時間余りしかないが、伊良湖岬灯台まで行けるだろうと目算していた。頂上付近から海を眺める。そこは太平洋である。その水平線を大きなタンカーがゆっくりと動いている。この道は長いこと放りぱなしのようで繁茂した草に覆われている。私の目算は上り坂の多さで崩れた。その角を回ったら灯台というところでタイムアウトになった。団体行動なのでこれは仕方ない。今来た道を取って返した。



「メロン狩り」とは、生っているメロンをはさみで切り、それを持ち帰るもので、当然個数は1個と決められている。それでも半玉分をその場で食べることができるので満腹になる。食後のデザートといった感じである。バスは名古屋に引き返した。社内でカラオケが始まった。ゆっくりと本を読みたかった私には不満であったが、それでもこれも親孝行だと諦めることにした。上機嫌の両親が「また出掛けようねと」と何度となく言ってくれる。多分嬉しかったのだろう....